矯正歯科の基礎知識

受け口(下顎前突)・反対咬合

「下顎前突」とは、上下の噛み合わせが逆になっている症状で、「受け口」「反対咬合」などとも呼ばれます。
受け口特有の顔貌がコンプレックスになることもあるので、早期に矯正治療をおこなうのが望ましい症例です。

受け口(下顎前突)・反対咬合の治療

下顎前突の原因としては大きく2種類あり、歯の生え方に問題がある場合(歯性)と、顎骨に問題がある場合(骨格性)とがあります。
歯の生え方だけの問題で反対咬合になっている場合には、通常の矯正装置による治療で改善することができますが、顎骨に問題があって反対咬合になっているケースも多く、その場合は長期の治療や観察が必要となることもあります。
下顎の発育が、上顎に比べて大きすぎるために下顎が前に出て下顎前突になっている場合には、子供の時期から矯正を開始することで、下顎の発育を抑制する装置で改善できることもあります。ただし、顎骨は思春期にも発育が続きますので、その頃に再発する場合もあり、長期の観察が必要です。
また、大人の骨格性の下顎前突で矯正治療単独では改善ができない場合には、顎骨の手術を併用する「外科矯正」をおこなうケースもあります。

症例1

治療前

治療後

症例1:受け口(下顎前突)・反対咬合

症例2

治療前

治療後

症例2:受け口(下顎前突)・反対咬合

症例3

治療前

治療後

症例3:受け口(下顎前突)・反対咬合

症例4

治療前

治療後

症例4:受け口(下顎前突)・反対咬合