矯正歯科の基礎知識

上下の出っ歯(両突歯列)

「両突歯列」とは、上の歯も下の歯も、両方ともが前方に突出している症状で、口元がモッタリした印象になることが特徴です。

上下の出っ歯(両突歯列)の治療

一般的に、上下の歯の噛み合わせにはあまり問題のないケースが多いのですが、口を閉じた時にも唇が閉鎖できずに開いてしまい、無理に力を入れて閉じようとすると口元が緊張したり、オトガイ(下顎)の部分にシワができるなどの問題が生じます。

両突歯列は、元々の歯並びがそうなっている場合の他に、非抜歯矯正によってなってしまう場合があります。「非抜歯矯正」とは、矯正治療の際に抜歯をせずに歯列を拡大することで歯を並べる方法で、適応外の症例で無理に非抜歯矯正をおこなうと、拡大した歯列が前に出て両突歯列となることがあります。そのような失敗にならないためにも、矯正治療を始める前には複数の歯科医院で診断を受け、非抜歯矯正の可否やメリット・デメリットについての説明をしっかりと受けることがとても大切です。

抜歯と非抜歯

症例1

治療前

治療後

症例1:上下の出っ歯(両突歯列)側貌

症例1:上下の出っ歯(両突歯列)正面

症例2

治療前

治療後

症例2:上下の出っ歯(両突歯列)側貌

症例2:上下の出っ歯(両突歯列)正面

症例3

治療前

治療後

症例3:上下の出っ歯(両突歯列)側貌

症例3:上下の出っ歯(両突歯列)右側