歯周病

歯周病という言葉をテレビなどでもよく耳にすると思います。
具体的な進行状況や原因はご存知でしょうか?

歯周病の状態、症状

状態の進んだ歯周病歯周病とは、歯を支えている歯肉(しにく=歯ぐき)や骨におこる病気で、歯肉炎(しにくえん)と歯周炎(ししゅうえん)があります。
歯周病はう蝕(むし歯)と違い、痛みのないまま慢性的に進行し、歯肉からの出血や歯の揺れがひどくなってから気が付くことが多いため、最悪の場合抜歯しなくてはならないこともあります。

状態 症状
健康な歯肉 健康な歯肉は、ピンク色をしています。
ハミガキ時に出血などありません。
歯肉炎 歯肉の炎症が起こっている状態で、歯肉が赤く腫れ、歯磨きなどちょっとした刺激でも出血しやすくなります。
歯周炎(軽) 歯肉の炎症が進み、歯と歯肉の間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝ができます。
歯槽骨(しそうこつ)の破壊も始まり、水などがしみるようになってきます。
歯周炎(中) 歯肉がブヨブヨに腫れ、「歯周ポケット」から膿が出て、口臭がひどくなってきます。
歯が浮く感じがして、食べ物が噛みにくくなります。
歯周炎(重) 歯槽骨(しそうこつ)はほとんどなく、歯根(しこん)が露出してしまいます。
歯肉が腫れて痛み、歯がグラグラになって最後には抜けてしまいます。

歯周病の原因

では、歯周病はどうして起こるのでしょうか?
最大の原因は、歯の汚れ「プラーク」とされています。このプラークは、細菌のかたまりで、その刺激によって歯肉に炎症を起こします。プラークをそのまま放置しておくと、炎症は徐々に進行し、歯周病になってしまうのです。
この他歯周病の右のような原因があげられます。

歯周病の原因
1.全身的疾患やストレス、過労、体質や遺伝
2.歯並びの悪さ
3.歯ブラシの使い方
4.かぶせものやつめものが合っていない場合
5.歯ぎしり

歯周病の原因

歯周病の進行度

歯周病はそのままにしておくとどんどん進行してしまう危険性があります。
右のように進行する前に適切な治療を心がけてください。

歯周病は一般的に下記のように進行します
1.歯の汚れ、歯石などが付着
2.歯肉にようじが入りやすくなる(歯肉の退縮)
3.歯肉が時々腫れたり、歯が長くなったように見える
4.歯肉がブヨブヨしてきて、膿が出てくる
5.口臭がひどくなる
6.歯が動くようになる
7.歯がグラグラになり、最後には抜け落ちてしまう

日常で見かける症状

こんな症状に注意してください

歯周病にならないために

歯周病の一番の原因とされているプラークの付着を防止することが一番です。(プラークコントロールをする)
そのためには、正しいハミガキをすることが大切です。フロスや歯間ブラシなども併用するといいでしょう。 また、定期的に歯科でクリーニングをしてもらうことをおすすめします。