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山崎歯科小児歯科への口コミ
東京都 新宿区
もう閉院してしまったとのことですが、90年代、虫歯の多い子どもだった私は足繁く治療に通ってお世話になりました。乳歯の奥歯は全部、先生に治療してもらった銀歯でした。神経の処置を受けたことも何度もあります。また、六歳臼歯も全部、小学生のうちに結構大きな虫歯にしてしまい、鋭い痛みとともにキーンキーンとドリルが鳴り響く中、目に涙を浮かべて治療を受けたことをおぼえています。 そんなにも沢山治療を受けても、歯医者嫌いにならなかったのは医院の温かな空気のお陰です。子どもにもわかるように、治療器具に名前を付けてこれからする治療内容を説明してくれたり、先生やおねえさんが「大丈夫よ」と優しく声をかけて励ましてくれました。先生やおねえさん達の醸し出す温かな雰囲気が、不安や痛みを乗り越えて治療を頑張ろうという気持ちにさせてくれたのです。 詰めるタイプの銀歯が入った時は、型取りした石膏の歯型をお土産に持たせてくれました。(丸ごと被せる銀歯は型取りせずに、歯の形をした銀色の被せが沢山入ったボックスの中から合うものを選んで、調整してはめてもらったように記憶しています。)今見ると、こんなに大きな虫歯を何本もドリルで削っていたのかと、院内に流れる優しい空気と対照的な、治療の大ががりさに驚くばかりです。 小児歯科として近所でも評判で、院内で同級生に会うことも多かったです。私達の頃は虫歯のある子供の割合は9割を超えていて、にこっと笑うと奥の銀歯がピカッと光るのが当たり前でした。友達どうしで虫歯や銀歯の見せ合いっこをしたこともあります。「ここ、山崎先生に治してもらったの」「わたしも〜」などと、入れたてのピカピカ光る銀歯を自慢し合ったのが懐かしいです。 時は流れ、虫歯のある子どもの割合は激減して半数以下になり、私は今、親の立場から小児歯科に通うようになりました。我が子の通院は虫歯治療ではなく、予防とクリーニングです。また、小さな虫歯は白いプラスチックの詰め物で治療できるようになり、私達の頃のような口いっぱいの銀歯を見せて笑う子どもは、すっかり見かけなくなりました。 しかし、我が子の通うサロンのようにおしゃれなクリニックに、私は時に冷え冷えとしたものを感じてしまいます。インプラント等の高額な治療を受ける患者を優遇する姿勢や、素直に予防に通う子どもは受け入れつつも、虫歯の治療が怖くて泣く子は適当に薬を塗って帰させるいい加減さなど、歯医者さんってこんなだったろうか、と考えてしまうのです。 歯科医院どうしの過当競争のせいか、どこも似たり寄ったりで、我が子の通院先はこれでもマシな所を選んだつもりです。今や山崎歯科のような歯医者さんはもう無いのかもしれません。プレイルームに高価なおもちゃを置いたり、治療中にアニメが見られるようにしたりすることが、「小児歯科」と認識されているようです。 大人になった今、院内に流れていた温かく優しい空気は、先生の努力の賜物であったのだとひしひしと感じています。かつて虫歯の子どもだった私達は皆、先生の治療のお陰で歯の痛みから解放されました。口いっぱいに詰めたり被せたりしてもらった銀歯で、何でも食べることができるようになり、無事に成長することができました。 今さらですが、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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山崎歯科小児歯科への口コミ
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もう閉院してしまったとのことですが、90年代、虫歯の多い子どもだった私は足繁く治療に通ってお世話になりました。乳歯の奥歯は全部、先生に治療してもらった銀歯でした。神経の処置を受けたことも何度もあります。また、六歳臼歯も全部、小学生のうちに結構大きな虫歯にしてしまい、鋭い痛みとともにキーンキーンとドリルが鳴り響く中、目に涙を浮かべて治療を受けたことをおぼえています。
そんなにも沢山治療を受けても、歯医者嫌いにならなかったのは医院の温かな空気のお陰です。子どもにもわかるように、治療器具に名前を付けてこれからする治療内容を説明してくれたり、先生やおねえさんが「大丈夫よ」と優しく声をかけて励ましてくれました。先生やおねえさん達の醸し出す温かな雰囲気が、不安や痛みを乗り越えて治療を頑張ろうという気持ちにさせてくれたのです。
詰めるタイプの銀歯が入った時は、型取りした石膏の歯型をお土産に持たせてくれました。(丸ごと被せる銀歯は型取りせずに、歯の形をした銀色の被せが沢山入ったボックスの中から合うものを選んで、調整してはめてもらったように記憶しています。)今見ると、こんなに大きな虫歯を何本もドリルで削っていたのかと、院内に流れる優しい空気と対照的な、治療の大ががりさに驚くばかりです。
小児歯科として近所でも評判で、院内で同級生に会うことも多かったです。私達の頃は虫歯のある子供の割合は9割を超えていて、にこっと笑うと奥の銀歯がピカッと光るのが当たり前でした。友達どうしで虫歯や銀歯の見せ合いっこをしたこともあります。「ここ、山崎先生に治してもらったの」「わたしも〜」などと、入れたてのピカピカ光る銀歯を自慢し合ったのが懐かしいです。
時は流れ、虫歯のある子どもの割合は激減して半数以下になり、私は今、親の立場から小児歯科に通うようになりました。我が子の通院は虫歯治療ではなく、予防とクリーニングです。また、小さな虫歯は白いプラスチックの詰め物で治療できるようになり、私達の頃のような口いっぱいの銀歯を見せて笑う子どもは、すっかり見かけなくなりました。
しかし、我が子の通うサロンのようにおしゃれなクリニックに、私は時に冷え冷えとしたものを感じてしまいます。インプラント等の高額な治療を受ける患者を優遇する姿勢や、素直に予防に通う子どもは受け入れつつも、虫歯の治療が怖くて泣く子は適当に薬を塗って帰させるいい加減さなど、歯医者さんってこんなだったろうか、と考えてしまうのです。
歯科医院どうしの過当競争のせいか、どこも似たり寄ったりで、我が子の通院先はこれでもマシな所を選んだつもりです。今や山崎歯科のような歯医者さんはもう無いのかもしれません。プレイルームに高価なおもちゃを置いたり、治療中にアニメが見られるようにしたりすることが、「小児歯科」と認識されているようです。
大人になった今、院内に流れていた温かく優しい空気は、先生の努力の賜物であったのだとひしひしと感じています。かつて虫歯の子どもだった私達は皆、先生の治療のお陰で歯の痛みから解放されました。口いっぱいに詰めたり被せたりしてもらった銀歯で、何でも食べることができるようになり、無事に成長することができました。
今さらですが、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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