岡山大学病院 の口コミ
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推薦コメント
投稿日:12/07/12
投稿者:inunekodaisukiさん
年齢:60代以上
性別:女性

御免下さい。
わたくしは、つい先頃、そちら岡山大学の口腔外科に於いて、反対交合の手術をしていただき、退院したばかりの者です。先生方を始め、多くのスタッフの方々に、本当に良くして頂きました。
入院中も、退院した今も、只々嬉しく有り難く、胸に、熾き火の温もりが長く尾を曵く心地で居ります。
積年の悲しみから解き放たれたこの喜こびを、わたくしは、何にか喩える術を知りません。
先ずは、言葉足らず乍ら、筆頭に感謝とお礼を申し上げたく存じます。
手術を受けるに当たって、わたくしには、多くのハードルがございました。そのハードルを超えて、岡大の先生は救って下さいました。それはひとえに、それだけの高い技術と、患者に対する、温かいまなざしをお具え下さって居る証左に他ならないと思います。
実は、岡大を受診致します前に、わたくしは先ず、自分が居住する県にある、大きな病院で、そこのトップと思しきおひとりの先生に、慇懃に、しかし、キッパリと、『顎の骨は、切るのではなく、割るのです。20代、30代、遅くとも、40代ですよ、あなたの年齢では、骨は固く、脆くなっていて、バラバラに砕けるでしょう。そうなれば、処置する手だてはありません。薬(ベネフィット)も飲んでいるし、手術を引き受けて呉れる病院は、全国どこに行っても、絶対に無いでしょう』と。そして、もうおひと方の先生には、『診るまでもない』と、切り捨てられておりました。
とても非情に、冷たく聞こえましたが、わたくし自身、自分の年齢その他、諸々を鑑みれば、そう言われても無理からぬ事と想える状況にありました。
然り乍ら、言いようの無い虚無感、絶望感に襲われ、我が心なのに、それをどう宥め、修復しようかと逡巡し、わざと遠い道、遠い道を選んで、最後はどのように家に帰ったか覚えません。
拒否されてしまい、諦めねば、と思う反面、わたくしの抱えて来た悩みは、簡単に引き下がれる程、根の浅いものではありませんでした。想いは只、何とか、何とか、道は無いものか。その一点に集約されて、溶解することはありませんでした。
実際、あの時、あれで諦めて居りましたならば、わたくしは一生、不具合を託ったままに生きて行かねばならないところでございました。
一般の方なので、ここに、ご尊名は書けませんが、親切この上ない、あるお方の、温かいおたすけが無ければ、また、岡大をご紹介下さった、市井の、ある温厚な、歯科医院の院長先生が居られなければ、わたくしの悲願は、永久に叶えられる事はありませんでした。衷心より感謝に堪えません。

さて、口コミは、情報を求めるすべての人々に公開されており、拙文をお読み下さっている方の中には、あるいは、わたくしと似通った悲しみをお持ちの方もおありになるかと存じます。
しかし、たとえ同じ様な症状を抱えていても、それに対する受け止め方には温度差があるように感じますし、何より、人は皆、生育環境も、現在置かれている立場も、体力、気力、その他様々な条件も、同一の人はありません。それ故、わたくし一個人のこの幸運をもって、皆様にわたくしと同様の治療を推奨するような、不遜、僭越な事は、出来る訳がございません。ただ、既に書いて居りますように、岡大の先生は、多くのハードルを抱えたわたくしを、排除する事なく、温かい対応で包み、迎え入れ、素晴らしい治療を施して下さいました。その有り難い事実は、何ら偽る事の無い真実であり、不動の実績です。茲にわたくしの、恥多いプライバシーの一部も含めて皆様にその事実だけを広く公開させて頂きますが、病院をお選びになる基準としてご提供するのではなく、こう言う素晴らしい体験を致しました、と言う、体験談として受け止めて戴き度く、それ故、病院をお選びになるのも、治療の選択をなさるのも、最終のご判断とその責は、ご自身である事をお断りして置き度く存じます。

抱えていたハードルから申しあげます

? 先ず、64歳6ヶ月の高齢であること

? 骨粗鬆症の予防のため、それが、顎や歯の治療には禁忌の薬とは知らず、ベネフィット錠を3回服用

? 悪性リンパ腫の既往症があり、顔面に放射線治療を受けた経歴があること

? 幼時より歯が弱く、脆く、梅干しの種ひとつ噛み割る事が出来なかったこと

? 既に数本の歯を失い、ブリッジ、差し歯、全ての歯が、かぶせものであること

症状は

? 上下の噛み合わせが著しく逆を呈した反対交合である

? 左右の顎の動きが均一でなく、咀嚼、発音の一部に支障を来している

? 正中線が下前歯の幅1本分以上ズレている

ザッとこの様な有様でございましたので、言われ方は酷かったのですが、先の病院の対応も、あながち非難するには当たらないかも知れません。全く別の他の病院に、あらぬご迷惑を掛けては申し訳ありませんので、申し添えますが、岡山近隣の病院ではございません。

紹介状を持って、わらにも縋る心地でお訪ねしたのは、岡山大学の、西◯ 明◯先生の所でした。
先生は、先ず、いつ頃から自分の症状を、どんな事で意識したかを、穏やかに、本当に穏やかに、聞いて下さいました。そして、その時点では、未だ手術の承認は頂けませんでしたが、硬さだけに関して言えば、年齢によって、そんなに差はないこと、見た所、元気そうなので、色々必要な検査をして、問題が無ければ、とおっしゃって下さったのです。なんてお優しい。わたくしは、相当に気が強いのですが、もう少しで、危うく落涙しそうになりました。心電図に異常が見付かって、再検査となったりましたが、途中経過は、重要に思えませんので省略致します。
術前矯正と抜歯で手術までにおよそ半年掛かりましたが、本当に待ち遠しい事でした。
途中から、お若くてとても精悍な感じの、伊◯木 聰◯郎先生も診察に加わって下さるようになりました。そして、手術は、西◯先生と、この伊◯木先生が担当して下さると知りました。この先生がまた、お優しくて、説明も、丁寧且つお上手で、解り易く、また、そこはかとなく漂うものがあって、相当にお偉い方とお見受けするのに、ひとつの偉ぶる所無く、農婦のわたくしでも、解らない事など、気軽に質問する事が出来て、喜びました。また、手術直前に、こちらもお若くて、長いおぐしを後ろで束ねて、眼鏡をお掛けになった女医先生が、何か不安は無いかと聞いて下さり、ご自分も助手として手術に参加すると言って下さいました。同性の先生が、、、。何とも言えない、安堵感というか、嬉しゅうございました。お名前、控えて居りましたのに、退院の時、メモを無くして、申し訳なく存じます。
麻酔は、樋◯仁先生でした。わざわざ前日、病室まで、丁寧な説明に見えて下さり、恐縮致しました。
岡大の皆様は、先生方を始め、スタッフの方々全員、親切で優しい方ばかりのように思えて、わたくしは、最初の日から今日に至るまで、一貫して、ほのぼのと心温まる想いに満たされて居ります。
手術に何の不安も抱かずに済んだのは、まさに、皆様のこの温かさの所以です。
そして、手術なのですが、不思議な事に、術中は、全身麻酔なので当然ですが、術後も、全くと言っていい程、痛みを感じませんでした。ロキソニンと言う痛み止めを頂いて居ましたが、一錠も飲まずに済みました。ただ、顔が、おむすび型に大きく腫れ、上下の顎が、ゴムで固定され、傷口に血液を吸い出す管が2本、鼻にも食事用のチューブが入っているので、それは気持ちよいものではありませんでしたが、ネットの掲示板にあったように、口の中が血だらけになって、血痰を吸引するような事は、1度もありませんでした。痰は出ましたが、血液が混ざる事はありませんでした。しびれは、大学からの説明の時も伺って居り、予想していましたが、矢張り、最初は、鼻から下一面と言う感じで、唇等、何かさくらんぼを二つくっつけた様な、異様な感じでした。が、3日目には、その唇が完全に元に戻り、次は歯茎、頬と進み、丁度1ヶ月経った今、未だ僅かに残るのは、俗に言う、梅干しの種の形が出来る唇の下の部分の、真ん中あたり、1円玉大の1カ所となっています。較べようはないのですが、人様によっては何ヶ月も、場合によっては、何年も掛かると聞いて居りますので、わたくしの場合、とても早い回復と言えるのではないでしょうか?
幼い頃から、どれだけ普通の顔貌にあこがれ、普通になる事を、神仏に祈り、願って来ました事か。
いかなる悪行が前世にあるやは知らず、神仏は、その願いを叶えては下さいませんでした。ゴッドハンドと言う言葉がありますが、西◯明◯先生、そして、伊◯木聰◯郎先生、樋口◯先生、わたくしは、生涯忘れぬ感謝を込めて、先生こそ、真にゴッドハンド、その方と申し上げさせて頂きます。
鍬を持つ手にペンは慣れませず、長くなりました。お読み頂きまして、ありがとう存じました。

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