診察室に密着取材

子供と大人の歯のトラブル解決ドキュメント

2011年08月30日

子供の歯・親の心配ごと(2) ~歯の擦り減りと変色~

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乳歯期、生え替り期の子供には、歯のトラブルがつきものです。

「これって普通なの? それとも変?」

「放っておいて大丈夫なの?」という悩み・・・の第二弾。

前回に引き続き、Tくんの歯の心配ごとを密着取材しました。今回は歯が擦り減って茶色くなってきた!?

 

 

■歯が擦り減って茶色くなってきた!?

前回の「永久歯が生えてこない!?」で心配させられたTくん。もうすぐ3年生になります。

生えてこなかった永久歯は、その後無事にこんなに立派に生えてきました。

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しかし、また新たな心配ごとが・・・(しかも3つも!)

一つは、前回抜いた乳歯(左・2番)の後に、永久歯が生えてこないこと。

二番目は、左右の小臼歯が擦り減ってきて、しかも茶色くなってきたこと。

そして三番目は、上下ともに歯並びが気になることです。

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そこで今回も、家族のかかりつけ、中野区鷺ノ宮駅近くの

熊谷歯科医院で診て頂きました。

 

← (熊谷靖司院長先生)

 

 

 

【診察】

clip_image013_3まずはお口の中を診察して頂きます。

 

clip_image015Doc:「生えてきてないのは、前回乳歯を抜いた2番の歯ですね。(水色矢印部分)。

前回撮ったレントゲンにちゃんと永久歯が写っていますから、そのうち生えてくるでしょう。

永久歯が全部生え揃うのは12歳頃ですからね。Tくんはまだ8歳だから、待っていて大丈夫ですよ。」


お母様
「そうですか・・(ひと安心)。それから、歯ぎしりがひどくて奥歯が擦り減ってきているんです。それと同時に、色も茶色くなってきて」

clip_image017Doc:「この部分ですね(黄色矢印部分)。これは虫歯とかではなく、歯が擦り減ってエナメル質が薄くなったために、歯 の中の色が透けて見えてきているんですよ。乳歯なので特に心配はいらないです」

 

お母様「歯ぎしりがひどいのが心配です。こんなに擦り減るほど歯ぎしりをしていて大丈夫でしょうか」

Doc:「今はまだ様子を見ていいと思いますよ。永久歯が生え揃った頃に自然に治る場合もありますから」


お母様
「わかりました。それから歯並びも気になっています。上も下もデコボコになってきているので、そろそろ矯正を考えた方がよいでしょうか?」

Doc:「そうですね、矯正の専門の医院で診てもらうとよいですね。ただ、治療は永久歯が全部生え揃ってから始めることになるかもしれません。それと、Tくん本人が治療の必要性を感じないと難しいかもしれませんから」


お母様
「そうなんです、まだ本人は何も気になっていないようなので・・」

Doc:「この年齢ではそうですよね。タイミングをみて相談されたらいいでしょう」

 

その後、歯科衛生士さんに丁寧に歯のチェックと清掃をして頂きました。

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処置をしていただきながら、お子さんにもわかるように歯磨きの大切さをたっぷりご指導いただきました。

歯磨き指導や、フロスでのお掃除、最後にはフッ素を塗っていただいて完了です。

見違えるように真っ白の綺麗な歯になりました。ここでニッコリ記念撮影(^^)

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Doc:「これからは、毎日自分できちんと歯磨きしようね」

Tくん:「・・・・いつもは自分でしています! 今日来る前は、お母さんに無理やりされただけです!」

一同:(笑い)

今回の3つの心配ごとは、きちんと診て頂くことで解消したようです。

治療後のTくんの輝く歯を見て、お母様は「プロが磨くとこんなに白くなるんですね」と感心されていました。

矯正治療についても、様子を見て近いうちに専門医に相談されるとのことです。

 

●●  取材を終えて  ●●

一難去ってまた一難、子供の歯については本当に心配ごとが尽きないものですが、これはTくんに限らず、すべてのお子さんをお持ちの方に共通の悩みではないでしょうか。歯が生えてこない、擦り減って変色している、などの異状は、お母さん方には判断がつかないのは当然のことでしょう。

でもTくんの場合は、かかりつけの歯医者さんがあるため、ちょっとした心配ごとも定期健診を兼ねて気軽に相談できることはとても心強いと思いました。今までの経過もご存知の先生ですから、的確なアドバイスや指導をして頂けます。歯医者さんも、是非「ホームドクター」を作りたいものですね

投稿者 kanba : 2011年08月30日 14:50 : 1.子供の歯・親の心配ごと

2011年04月19日

子供の歯・親の心配ごと(1) ~永久歯が生えてこない~

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乳歯期・生え替り期の子供には、歯のトラブルがつきものです。

「これって普通なの? それとも変?」 「放っておいて大丈夫なの?」という悩みは多くの親御さんが経験することだと思います。

今回は、そんなお子さんの事例を密着取材しました。

乳歯が抜けた後に永久歯が生えてこないことが心配なTくんの事例です。

■■  永久歯が生えてこない!?  ■■

Tくん小学校2年生。まさに歯の抜け替り期まっただ中です。

小さな乳歯列に混じって、立派な永久歯も並んできていますが、ご両親の心配は左の前歯が生えてこないこと。

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下の前歯と上の右の前歯は永久歯が生えていますが、上の左・1番の乳歯が抜けたままずっと永久歯が生えず、ポッカリ隙間があいています。

「そのうち生えてくるだろう」と思っていたご両親も、「『欠損歯』といって、生まれつき永久歯がない場合もあるらしい」という話を聞いて不安になりました。

訪ねた歯医者さんは、ご家族のかかりつけ、熊谷先生

中野区鷺ノ宮駅近くの熊谷歯科医院です。   (熊谷靖司院長先生→)

 

【診察】

まずはお口の中を診察。clip_image002[4]

Doc:「Tくん、歯磨きはちゃんとやってる?」

Tくん:「はい! 今日はフロスもやってきました」

Doc:「おお~、それはエライね!」

 

Doc:「虫歯はないですね。それでは、前歯をレントゲンを撮って診てみましょう」

レントゲン写真を撮ってみると・・・・ちゃんと永久歯が写っていました!

歯茎の中に、大きな永久歯の姿がクッキリ見えます。 でも・・・?

Doc:「永久歯はちゃんとありますね。でも、隣の歯に引っかかって降りてこられないんですよ。ここを見てください。ぶつかっているでしょう」

Tくん:「はい。 ・・・と、いうことは・・・・?」

Doc:「そう!隣の歯は乳歯だからね、少しグラグラしてきてるし、抜いてしまって大丈夫ですよ」

というわけで、さっそく麻酔をして隣の乳歯の抜歯をしました。

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Tくん、ちょっと恐怖にゆがんだお顔をしていますが、後から聞くと「痛くなかった」そうですよ^^;

Doc:「これで、もう少ししたら永久歯が生えてきますからね」

取材スタッフ:「こういう場合は、そのまま放っておくのはよくないのですか?」

Doc:「そうですね。歯が生えるべきスペースが空いたままになっていると、隣の歯が倒れて寄ってきてしまうことがあるんですよ。歯並びや噛み合わせが悪くなることもあるので、あまり長く空いたままにしない方がいいですね」

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今回のTくんは、「欠損歯」ではなく、隣の乳歯にぶつかって出てこられないだけでした。

しかし、欠損歯自体は珍しいことではなく、1本~複数本の歯が生まれつきない人は多いそうです。

人類は進化に従って歯の数が少なくなっており、欠損歯はいわば「進化系」なのだとか。

欠損歯であっても、噛み合わせや見た目に問題がなければ治療しなくてもよいのですが、治療が必要な場合は、歯のない部分をインプラントやブリッジで補ったり、歯列矯正によって隙間を埋める、などの方法があるようです。

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これは今日のお土産。

歯の形のケースに、抜歯した乳歯が入っています。

抜いた歯は、汚れもなく真っ白でとてもきれい。毎日の歯磨きの成果ですね。

これから生える永久歯もきちんと磨いて、ずっと綺麗な歯でいてくださいね、Tくん!

 

●●  取材を終えて  ●●

子供の歯について心配なことがあった時、気軽に相談できる先生がいるのはとても心強いことです。

お母さん同士の口コミやネットの情報も貴重ですが、実際に我が子がどの症例なのかは、きちんと診察や検査をしないとわかりません。

特に歯は、普通の病気と違って虫歯になったり抜けてしまったら、元通りにはならないもの。

気になった時点で、すぐに診てもらえるかかりつけの歯医者さんは大切だと感じました。

投稿者 kanba : 2011年04月19日 16:37 : 1.子供の歯・親の心配ごと