前回、いちばん虫歯が進行していた左上奥歯を治療しました。今日は次に悪くなっている前歯の中央の虫歯治療を行う予定です。
もうすぐクリスマス、熊谷歯科医院の院内もツリーやDr.サンタさんが素敵に飾られています。
前回とても綺麗に奥歯を治療して頂き、しかも「治療中全然痛くなかった!」と感激していたTさんは、治療に対する恐怖心もだいぶ薄らいだようです。
Tさん:「はい、治療後すぐは少ししみるような感じがありましたが、だいぶ良くなりました」
Dr:「それではこのまま様子を見て大丈夫でしょう」
Tさん:「奥歯にはCR(コンポジットレジン:白い樹脂素材)を詰めて頂きましたが、金の方がしみないとかあるんでしょうか?」
Dr:「金属は熱伝導が良いですから、金の方がむしろしみますよ。ただ今回の奥歯は下に深かったのでCRで詰めることができましたが、虫歯が横に広がっている場合は、型をとって金属のインレーにする必要があります。それから強く咬む歯の場合も金属の方がいいですね。CRだと擦り減ってしまいますから」
Dr:「今日は前歯の1番の間を治療しますね。まず麻酔をします。前歯は奥歯よりも感覚が繊細なので、少し痛むかもしれませんよ」
Dr:「痛みますか?」
Tさん:「そう言われてみると少し・・・でもそこまでではないです」
それでも、熊谷先生は麻酔薬をあらかじめひと肌に温めたり、針を刺す方向や液を入れるスピードに細心の注意を払って注射をするため、痛みは最小限に抑えられています。「できるだけ患者さんが痛くないように」という先生のこだわり(思いやり)が、大きな効果となっているようです。
麻酔が効いたのを確認し虫歯の部分を削ってゆきます。前歯の中央を裏側から削ります。
Dr:「しみますか?」
Tさん:「大丈夫です」
Dr:「ちょっと深いですね・・・」
時間をかけて、少しずつ丁寧に削ります。削り終わった後に、CRを詰めてゆくのは、先週の奥歯と同じです。2本の前歯の間を削っていますので、詰める時は、1本ずつ別々に詰めてゆきます。
(注射器状の器具でペースト状のCRを充填します)(青い光を当てるとCRが固まります)
2本の歯の間に、透明の仕切り版を入れて、まず左の歯からCRを充填し、青い光を当てて固めます。何度も繰り返して丁寧に詰めてゆき、次に同様に右側の歯に詰めてゆきます。
2本の歯の間は、フロスや金属の帯状のやすり(ストリップス)を使って研磨し、丁寧に仕上げます。
(2本の前歯の間を透明版で仕切っています) (歯の間をフロスを使って丁寧に仕上げます)
Dr:「終わりました。こことここに詰めています」(手鏡で見せてくださいます)
Tさん:「全然わからないですね。ああ、こっちと全然違いますね!(昔CRを詰めた部分のこと)」
Dr:「そうでしょう、違いがわかりますか」
Tさん:「はい、どうもありがとうございました」
◆Tさんの感想◆ |
前回の奥歯の治療でも、綺麗な仕上がりに感激していたTさんですが、今日は前歯でしたので、さらに見た目が気になるところです。 「自分の歯と全然見分けがつきませんね。本当に綺麗でびっくりです。昔治療したところは、CRが貼りつけてあるのが見て分かりますし、舌で触った感じも境目がデコボコがあるんですが、今日治療して頂いた前歯は、まったく分かりません。息をフーッと吹いた時、前歯の間から息が漏れる感じも今までと全く同じです。こんなに綺麗に治るものなんですね」 今日も1時間近い治療時間をとって頂きましたが、前回同様、保険診療内で対応して頂きました。 ただし、症状によっては保険内では十分な治療ができない場合もあるそうですので、必ずしも保険内の治療ならよい、というわけではありません。しかし、その選択を含めて「この先生なら信頼してお任せできる」という印象を強く持ちました。 |
投稿者 kanba : 2013年12月03日 14:36