乳歯期、生え替り期の子供には、歯のトラブルがつきものです。
「これって普通なの? それとも変?」
「放っておいて大丈夫なの?」という悩み・・・の第二弾。
前回に引き続き、Tくんの歯の心配ごとを密着取材しました。今回は歯が擦り減って茶色くなってきた!?
■歯が擦り減って茶色くなってきた!?
前回の「永久歯が生えてこない!?」で心配させられたTくん。もうすぐ3年生になります。
生えてこなかった永久歯は、その後無事にこんなに立派に生えてきました。
しかし、また新たな心配ごとが・・・(しかも3つも!)
一つは、前回抜いた乳歯(左・2番)の後に、永久歯が生えてこないこと。
二番目は、左右の小臼歯が擦り減ってきて、しかも茶色くなってきたこと。
そして三番目は、上下ともに歯並びが気になることです。
そこで今回も、家族のかかりつけ、中野区鷺ノ宮駅近くの
熊谷歯科医院で診て頂きました。
← (熊谷靖司院長先生)
【診察】
Doc:「生えてきてないのは、前回乳歯を抜いた2番の歯ですね。(水色矢印部分)。
前回撮ったレントゲンにちゃんと永久歯が写っていますから、そのうち生えてくるでしょう。
永久歯が全部生え揃うのは12歳頃ですからね。Tくんはまだ8歳だから、待っていて大丈夫ですよ。」
お母様「そうですか・・(ひと安心)。それから、歯ぎしりがひどくて奥歯が擦り減ってきているんです。それと同時に、色も茶色くなってきて」
Doc:「この部分ですね(黄色矢印部分)。これは虫歯とかではなく、歯が擦り減ってエナメル質が薄くなったために、歯 の中の色が透けて見えてきているんですよ。乳歯なので特に心配はいらないです」
お母様「歯ぎしりがひどいのが心配です。こんなに擦り減るほど歯ぎしりをしていて大丈夫でしょうか」
Doc:「今はまだ様子を見ていいと思いますよ。永久歯が生え揃った頃に自然に治る場合もありますから」
お母様「わかりました。それから歯並びも気になっています。上も下もデコボコになってきているので、そろそろ矯正を考えた方がよいでしょうか?」
Doc:「そうですね、矯正の専門の医院で診てもらうとよいですね。ただ、治療は永久歯が全部生え揃ってから始めることになるかもしれません。それと、Tくん本人が治療の必要性を感じないと難しいかもしれませんから」
お母様「そうなんです、まだ本人は何も気になっていないようなので・・」
Doc:「この年齢ではそうですよね。タイミングをみて相談されたらいいでしょう」
その後、歯科衛生士さんに丁寧に歯のチェックと清掃をして頂きました。
処置をしていただきながら、お子さんにもわかるように歯磨きの大切さをたっぷりご指導いただきました。
歯磨き指導や、フロスでのお掃除、最後にはフッ素を塗っていただいて完了です。
見違えるように真っ白の綺麗な歯になりました。ここでニッコリ記念撮影(^^)
Doc:「これからは、毎日自分できちんと歯磨きしようね」
Tくん:「・・・・いつもは自分でしています! 今日来る前は、お母さんに無理やりされただけです!」
一同:(笑い)
今回の3つの心配ごとは、きちんと診て頂くことで解消したようです。
治療後のTくんの輝く歯を見て、お母様は「プロが磨くとこんなに白くなるんですね」と感心されていました。
矯正治療についても、様子を見て近いうちに専門医に相談されるとのことです。
●● 取材を終えて ●● |
一難去ってまた一難、子供の歯については本当に心配ごとが尽きないものですが、これはTくんに限らず、すべてのお子さんをお持ちの方に共通の悩みではないでしょうか。歯が生えてこない、擦り減って変色している、などの異状は、お母さん方には判断がつかないのは当然のことでしょう。 でもTくんの場合は、かかりつけの歯医者さんがあるため、ちょっとした心配ごとも定期健診を兼ねて気軽に相談できることはとても心強いと思いました。今までの経過もご存知の先生ですから、的確なアドバイスや指導をして頂けます。歯医者さんも、是非「ホームドクター」を作りたいものですね |
投稿者 kanba : 2011年08月30日 14:50